ゆとり世代が日本を救う 〜本当は凄い!ゆとり世代〜

  • 職業柄、よく一般の消費者にインタビューなんかをするのですが、最近感じることを一つ。

ゆとり世代は、なんかすごい。

ちょっと前までは、「ゆとり」なんて言われて、ちょっと小馬鹿にされることが多いと思うのだが、本当にそうか?

ちょうど、消費者のマインドを調べるために、いわゆるポストバブルJrといわれる20代後半〜30代前半の女子と、20代前半の女子のグループに、それぞれ2時間かけてもろもろインタビューしてみました。

まず、感じたこととして、ゆとり世代の明るさ。
なんか、聞いていて、楽しくなります。不況であるのが前提で生きているから、あんまりそれが不幸ではなさそう。
ポストバブルJr世代が自分たち、不幸、って思っているのに対して、びっくりするぐらい気にしていない。
むしろ、その貧乏くささを楽しんでいる感じ。いろいろと要望をいうのに、それに金をかけない。上の世代なら、「無理だ」「こんなこというと馬鹿に思われる」みたいな、意識があんまりないんだよな。上の世代からすると、ちょっとこっ恥ずかしいも、平気で言えるし。

あと、あんまり人の成功とか、環境の違いに嫉妬やうらやましさを感じないところも、すがすがしい。ポストバブルJrは、すごーく、人のHappyに嫉妬深い雰囲気がある。ゆとり世代が中心になると、なんというか、不況でも世の中が明るくなりそう。犯罪率も減るんだろうな。

思うに、確かに一見、浅そう・バカそうなゆとり世代ですが、「嫉妬」や「悲観」など、無駄なパワーを使うことなく、自由にのびのびとしている印象があるし、本当にクリエイティブなことができるのは、こういう人たちなのかも、と思った今日一日でした。

なぜか、30後半の女子は、一様にゆとり世代を「先のことを考えていない」「責任を持つようになったら、きっと困る」と、否定的でしたが、俺は彼女たちはもっとしなやかに、生き抜く気がするな。。。

ともあれ、うすうす感じていたが、「ゆとり世代」は結構、すごいね。あの前向きさは、まじで日本を変えると思う。
悲観論者の上の世代がつぶさないようにしないとね!!

# まー、「ゆとり世代」たちを相手にビジネスするのは大変そーだけどね。。。


■インタビューメモ:ゆとり世代ともう少し上の世代と、何が違う

ゆとり世代

  • ゆとり世代はとにかく根拠のない自信がある。たぶん、両親に褒められて育ったんだろうな。が、だからこそ、ブレないし、人生に前向き。
  • 将来の夢は別にない。なのに、なんか、幸せの絶対量が多い。楽しそう。とにかく、「不」が少ない。
  • 友達は、中高時代のいわゆる「地元」友達が大切。
  • とにかく向上心がない。びっくりするくらい美人な子でも、彼氏がイマイチ。見た目も??だし、生活力がなさそう。でも、彼女は気にしていない。
  • 家族の仲がよい。親の話をするときなんて、顔がキラキラしている。でも、「父親はいざとなると意外に頼りになる」という発言など、普段は同列もしくは下に見てる。家族は「友達」
  • 社交性はある。(でも、本当の意味では仲良くなるハードルは高い) ただ、他人は他人、自分は自分と、価値観の違いは気にしていない。

<ポストバブルJr世代>

  • オーラが暗い。とにかく、何かと闘っている。
  • 将来の夢は「普通」になること。でも、そこへの道筋は険しいと感じている。生きていて「不満」だらけ。
  • 友達は、最近の、大人になってからの友達のほうが仲がいい。
  • 彼氏に対して、いろいろ不満がある。でも、「妥協」して、付き合っている。
  • 家族の仲は悪くないけど、よくもなさそう。とくに父親とはやや距離を置いている。家族は「最後の砦」
  • 社交性は少ない。ほかの人が話をしていても、うなづきも浅い。でもなぜか、自分と違う主張がでると、ちょっと気まずそう。聞いていないように見えて、結構聞いているのね。。。

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